(ろいろし)
どのような仕事?
蝋色の工程は、塗師が上塗りを施した後、研炭で研ぎ上げ光沢を出し表面を仕上げる。
たて塗りが塗り放しであるのに対して、蝋色は塗面を研摩することで、仕上がりの光沢が良く、強固となり鏡面仕上げになる。
「蝋色」の工程がしてある部分が多いもの程、高級といえる。最も丈夫で美麗な仕上がりとする仕事。
蝋色は、漆のはけ目である凹凸をなくし、漆表面を鏡のように輝かせる技法で、 表面を炭で研ぐ「炭研ぎ(すみとぎ)」、さらに緻密にする「胴擦り(どうずり)」、生漆(きうるし)をすり込む「摺り漆」、磨き粉と油で光沢を出す「磨き」の多重工程からなる。
塗りの具合によって「炭研ぎ」も微妙に変化し、その塗質を見抜くことも重要。
必要な資格や免許
資格や免許は特に無し。
関連する資格
伝統工芸士(でんとうこうげいし)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品、工芸材料・工芸用具の製造に従事する技術者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施。
昭和49年(1974)に誕生した制度で、伝産法規定に基づく国家資格。
受験資格は、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に今現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日時点で、12年以上の実務経験を有する人を対象にしている。実務経験年数には、専門養成機関の修得期間も含まれる。
原則産地内に居住している者であるが、各産地組合において独自の内部規定を設けている場合がある。又、産地組合の中に設置されている委員会を通じて受験申請を行う。
呂色師/蝋色師(仏壇)になるには?
漆芸について、高校・大学・専門学校などで学び、独立した職人のもとや、仏壇製造会社に就職し、修業しながら一人前の職人を目指すという道などがある。
仏壇は産地や宗派により様々なものがあるため、まずは知ることから始め、自分がどういった物作りをしたいかを見極めることが大切。
学校で漆芸について学びたいのであれば、まずは、オープンキャンパスや、工房等で体験することから始めてみるのもよい。
呂色師/蝋色師の仕事がどういうものかを自分の目で見て体験することが大切。
職人紹介
中薗真幸
川辺仏壇(かわなべぶつだん)鹿児島県
学べる学校
準備中
仏壇/仏具に関わる職種
仏師/仏像彫刻師
木地師
天井師
荘厳師/宮殿師
彫刻師
塗師
箔押師/箔置き師
錺師/錺金具師/彫金師
彩色師
蒔絵師
表具師
組立師/仕組師