(はくおしし/はくおきし)
どのような仕事?
箔押しとは、神社仏閣・歴史的建造物の外観や内装、仏壇仏具などに金箔を貼りつけ豪華に引き立てる仕事。 金箔を貼ることを「押す」又は「置く」という。
箔押しは、木地に直接金箔を貼るのではなく、塗師が漆を何回も塗った後、漆を接着剤として貼って(押して)いく。
主な作業工程は、「漆付け ・荒ふき ・ふき上げ ・箔押し ・箔払い ・室入れ」という作業。
箔押し部分に漆を塗り、拭き綿などで均一になるように全体を拭いていく。
下地漆の乾き具合、温度や湿度を感じとり、箔押しをする部分の状態や季節によって同じ漆でも使い分けをしなければならない。
漆には早く乾いたり、遅く乾いたりと、タイプが異なるものがあるので、箔押しする部分に応じて、漆を混合して使い分けて塗るため、箔押しのタイミングを見極めることも重要。
漆の種類や漆の拭き具合、残す具合を調節していくことからも、職人としての経験と勘が物をいう仕事といえる。
出典:youtube 鹿児島県川辺仏壇協同組合 金箔押し(鹿児島県川辺仏壇協同組合)
必要な資格や免許
資格や免許は特に無し。
関連する資格
伝統工芸士(でんとうこうげいし)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品、工芸材料・工芸用具の製造に従事する技術者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施。
昭和49年(1974)に誕生した制度で、伝産法規定に基づく国家資格。
受験資格は、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に今現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日時点で、12年以上の実務経験を有する人を対象にしている。実務経験年数には、専門養成機関の修得期間も含まれる。
原則産地内に居住している者であるが、各産地組合において独自の内部規定を設けている場合がある。又、産地組合の中に設置されている委員会を通じて受験申請を行う。
箔押師/箔置き師になるには?
箔押師に直接弟子入り、仏壇製造会社就職などがある。
漆を扱うことからも、漆芸について学ぶことも大切。高校・大学・専門学校などで学び、独立した職人のもとや、仏壇製造会社に就職し、修業しながら一人前の職人を目指すという道もある。
仏壇は産地や宗派により様々なものがあるため、まずは知ることから始め、自分がどういった物作りをしたいかを見極める必要がある。
オープンキャンパスや、工房等で漆芸についての体験をしたり、金箔の産地として有名な石川県金沢市で、金箔貼り体験をしてみるのも大切。(他産地の工房などでも体験はできる)
学べる学校
準備中
仏壇/仏具に関わる職種
仏師/仏像彫刻師
木地師
天井師
荘厳師/宮殿師
彫刻師
塗師
呂色師/蝋色師
錺師/錺金具師/彫金師
彩色師
蒔絵師
表具師
組立師/仕組師