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新潟県
三条仏壇(さんじょうぶつだん)
江戸時代初期、三条市・燕市の地域は金属加工産業が盛であったため金物の町として有名。
三条仏壇の特徴は、高度な技術を駆使した手打ち金具にある。
出典:youtube 匠の手|新潟県伝統的工芸品16品目 【三条仏壇】匠の手【五十嵐 考宏】
長岡仏壇(ながおかぶつだん)
17世紀頃、長岡市を中心とした地域に、寺院建築等のために全国から宮大工、塗師、仏師、彫刻師などが集まり、冬季の間の内職として仏壇製造を手がけたのが始まりとされている。
木目の美しい素材(ケヤキ等)を使用し、三屋根作りの宮殿や高度な彫刻技術などが特徴。
「木地」「彫刻」「塗り・箔押し」「蒔絵」「金具」の5部門、6工程で仕上げられる。
出典:youtube 匠の手|新潟県伝統的工芸品16品目 【長岡仏壇】匠の手【伊東 貞夫】
新潟・白根仏壇(にいがた・しろねぶつだん)
江戸時代中期、伽藍師(がらんし)という寺院を建てる専門家が、京形の仏壇「白木仏壇(しらきぶつだん)」を作ったのが始まりとされる。
産地独自の技術や技法を用い、新潟で最も大きな産地となった。
出典:youtube 匠の手|新潟県伝統的工芸品16品目 【新潟・白根仏壇】匠の手【佐藤 裕美】
石川県
金沢仏壇(かなざわぶつだん)
石川県金沢市で生産。
加賀(石川県南部)は浄土真宗の盛んな土地柄であり、仏壇の需要があった。
加賀藩細工所の蒔絵技術・彫刻技術が仏壇に活かされ、金箔をふんだんに使用した製品が特徴。
七尾仏壇(ななおぶつだん)
耐久性に優れた堅牢な作りと、漆塗りや彫刻・蒔絵などにより豪華な装飾が特徴。
福井県
福井仏壇(ふくいぶつだん)
福井市、鯖江市、大野市、越前市などで製造。
杉・檜(ヒノキ)・ヒバなどを使用し、最高級のものには青森ヒバが使用される。
3尺以上の三方開き、大戸(戸板)枠に金具を多用するなどの特徴がある。
長野県
飯山仏壇(いいやまぶつだん)
17世紀後期頃から生産が始まったとされる。
製作作業が細分化され部品から組立まで地域内で一貫して行われている。
宮殿や蒔絵がよく見えるように弓型に工夫され作られた弓長押(ゆみなげし)が特徴。
出典:youtube 6sbc YES!ものづくり 飯山仏壇
関連リンク
愛知県
名古屋仏壇(なごやぶつだん)
各宗派にあった様式がそれぞれあり、多種多様な型が存在する。
特徴は、台の部分が高く「*①まくり」を備えていること、宮殿御坊造(くうでんおぼうつくり)
を代表とする豪華絢爛な構造をもつ点にあり、台の部分には用具一式が収納できる合理性も兼ね備えている。
ほぞ組による組立式で分解することが可能。
※①まくり…下から上へまくり上げる扉。
三河仏壇(みかわぶつだん)
三河地方は矢作川の水運を利用して原材料である松・檜(ひのき)・杉などの良材を容易に入手し、三河北部で採れた漆を材料としていたため仏壇製作に適していた。
三河地方では、仏壇を押し入れに安置する習慣があったため、押し入れの大きさに合わせ拝みやすくする工夫がされている。
尾張仏具(おわりぶつぐ)
江戸時代初期頃から名古屋市を中心に生産。
江戸後期頃、尾張藩で階級の低い武士の内職として発展。
仏像・厨子(ずし)・位牌(いはい)など木製の漆塗製品が多く、国内で唯一職人による木魚の生産もしている。
尾張近郊でとれる良質な材料をつかい色鮮やかなものが多い。
三重県
高田仏壇(たかだぶつだん)
宮殿のご本尊を納める部分には「唐戸扉」というのが付いている。
扉を支える左右の柱には「綸子模様(りんずもよう)」「昇り龍と降り龍」などの彫刻が特徴。
※下記リンク先「三重かさねプロジェクト」内、高田仏壇のインタビュー記事掲載。
三重県の工芸を紹介するサイト
三重県の伝統工芸、工芸に携わる職人・人々の魅力を発信し、伝統工芸の保存・継承・発展に繋げていくことを目的としている。新しいデザイン開発に加え、海外への販路開拓のためのポータルサイト。