(きりこしょくにん)
どのような仕事?
一般的なガラス工芸技法として、ガラスを熱し、軟らかい状態で加工する総称を「ホットワーク」・ガラスを削る、磨く、熱を使わないで加工する総称を「コールドワーク」という。
切子職人は後者の「コールドワーク」研磨機で砥石の円盤を回転させ、ガラスの表面に押し当てて、表面を切削し、幾何学的な文様を彫り込んでいく技法を使う。江戸切子や薩摩切子が特に有名。
切子には伝統的な模様の魚子(ななこ)麻の葉などがあるが、職人によって様々なカットがある。手先の器用さはもちろん、模様を削り出す際に研磨機を自在に扱う高い技術や、経験、勘などによって作品の出来具合が左右される。集中力、美的感覚も職人として大切な要素のひとつ。
「陽」クリスタルガラス 篠崎英明 氏の作品。
2015/11/2「江戸切子若手職人15人展」にて。
必要な資格や免許
資格や免許は特に無し。
関連する資格
伝統工芸士(でんとうこうげいし)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品、工芸材料・工芸用具の製造に従事する技術者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施。
昭和49年(1974)に誕生した制度で、伝産法規定に基づく国家資格。
受験資格は、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に今現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日時点で、12年以上の実務経験を有する人を対象にしている。実務経験年数には、専門養成機関の修得期間も含まれる。
原則産地内に居住している者であるが、各産地組合において独自の内部規定を設けている場合がある。又、産地組合の中に設置されている委員会を通じて受験申請を行う。
切子職人になるには?
ガラス工芸製造会社や、独立した職人の工房に就職して技術を学んだり、メーカーで働く場合はメーカーの作家として活躍する人、メーカーに勤めた後、独立して工房を構える人、工房に弟子入りして修業をつみ独立をする人、などの道がある。近年、切子に対する注目が集まり、女性の職人も増えている。
ガラス工芸について学べる学校も多く、高等学校からガラス工芸を学ぶことも可能。又、高等学校卒業後に美術系の大学、短期大学、専門学校、カルチャースクールなどで知識や技術の基礎を学ぶ道もある。
一例として、株式会社江戸切子の店華硝が運営するHanashyo’Sは、日本初の職人主催による江戸切子の専門スクール。体験コースから職人養成コースと、ニーズに合わせて学ぶことが可能。
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