愛知県 三重県
新潟県
新潟漆器(にいがたしっき)
竹塗・花塗・石目塗・磯草塗・錦塗・金磨塗などの多彩な塗技法があり、それぞれに独特の特徴をもつ。全国的にも有名な「竹塗」は竹の節や筋、色漆などで竹独特の質感を表現したりする技法。
出典:youtube 匠の手|新潟県伝統的工芸品16品目 【新潟漆器】匠の手【井村 篤史】
村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)
木地に細かな彫刻を施し、朱の漆を塗り重ねていく漆器。
村上堆朱の種類には、堆朱(ついしゅ)、堆黒(ついこく)、朱溜塗り(しゅだまりぬり)など、6種の技法がある。
出典:youtube 匠の手|新潟県伝統的工芸品16品目 【村上木彫堆朱】匠の手【川上 健】
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富山県
高岡漆器(たかおかしっき)
くり木地・挽物木地・曲物木地・指物木地という4種の木地で製作され、青貝塗・勇助塗・彫刻塗の3種の代表的な塗技法がある。高岡御車山祭の高岡御車山(重要有形民俗文化財)にも、漆塗技法が用いられている。使い込むほどに味わい深い風合いになる。
石川県
※石川県には3つの漆器産地があり、「木地の山中」「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」と称されている。
輪島塗(わじまぬり)
「地の粉(じのこ)」とよばれる輪島でしか採れない良質な土を使用。また、「布着せ」という麻布を貼り付ける作業をすることで、椀の縁など傷みやすい部分が補強され丈夫に仕上がる。
艶をだす「呂色」、「沈金」「蒔絵」による美しい加飾が施され、輪島の沈金や蒔絵には高い技術が伝承されている。
出典:youtube TokyoStreetView – Japan The Beautiful Ishikawa Wajima Lacquer – 輪島塗 – 4K Ultra HD
輪島塗 職人紹介
塩多政喜・塩多朋子
山中漆器(やまなかしっき)
安土桃山時代(1573 ~ 1603年頃)諸国山林伐採の許可書を持つ木地師達が、越前(福井県東北部)より石川県の山中温泉上流域に移住し、*①ろくろ挽きで生計をたてて暮らしていたことが技術伝承の起源とされる。
木地肌に極細の筋を入れる「*②加飾挽き」が特徴。*③高蒔絵を施し飾り付けをするほか、加飾挽きを生かす*④摺漆(すりうるし)などで仕上げる。
※①ろくろ挽き…ろくろ機に板を取りつけ、回転させながら鉋(カンナ)などの刃物で木地を削る。
※②加飾挽き…木地を轆轤(ろくろ)に固定し、回転させながら削ることによってつくられる様々な模様の技法。
※③高蒔絵(たかまきえ)…蒔絵部分が盛り上がっている。
※④摺漆(すりうるし)…木地に生漆を何回も摺り込んで仕上げる技法。
出典:youtube 伝統工芸 青山スクエア 手技TEWAZA「山中漆器」Japan Yamanaka Lacquerware
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石川県の漆器産地(山中漆器)で木地轆轤(ろくろ)でお椀やお盆などをオーダーメイドで製作しております。
金沢漆器(かなざわしっき)
江戸時代初期、加賀藩第2代藩主・加賀前田家3代の前田利常が、京都から五十嵐道甫(いがらしどうほ)、江戸から清水九兵衛(しみずくへい)などの蒔絵の名匠を招いたことにより基礎が確立。高度な蒔絵技法が金沢漆器最大の特徴。加賀蒔絵とよばれている。
福井県
越前漆器(えちぜんしっき)
生産工程に特徴があり、分業体制が確立されている。塗り・加飾など専門の職人による高度な技術により堅牢な漆器が生産される。落ち着いた光沢に加え、美しく華やかな風合いがある。
若狭塗(わかさぬり)
江戸時代初期、小浜藩の漆塗職人である松浦三十郎によって考案。小浜湾の海底の様子を図案・模様化し、中国の漆器技術を基に「菊塵塗(きくじんぬり)」が生まれ、その後、弟子により「磯草塗(いそくさぬり)」があみだされた。
「卵殻模様」「貝殻模様」「起こし模様」など独特の模様が特徴。若狭塗は若狭塗箸が特に有名で、現在では国内生産塗箸の80%以上を占める。
長野県
木曽漆器(きそしっき)
起源は17世紀初頭、木曽檜(きそひのき)を使った木地作りが盛んで、江戸時代に尾張徳川藩の*①庇護(ひご)により発達。中山道を通る人々の土産物として人気があった。
技法としては、木目の美しさをいかす「春慶塗(しゅんけいぬり)・木曽春慶(きそしゅんけい)」、漆を塗り重ねて層をつくることによりまだら模様を表す「堆朱(ついしゅ)・木曽堆朱(きそついしゅ)」、色漆を数種使用し、幾何学模様をうみだす「塗り分け呂色塗(ぬりわけろいろぬり)」の3技法がある。木曽漆器は長く使うことで艶が増し、堅牢になる特徴をもつ。
※①庇護(ひご)…弱い立場のものをかばって守ること。
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岐阜県
飛騨春慶(ひだしゅんけい)
*①透漆で仕上げ、木目の美しさをいかし、板を立体的に曲げて仕上げる技法などの特徴をもつ。
※①透漆(すきうるし)…上質の*②生漆をゆっくり熱し水分を取り去り透明度を高めたもの。
※②生漆(きうるし)…木から採取して不純物(ゴミ)を取り除いた漆。
出典:youtube ChannelGoovie 高山市 ~伝統工芸士 飛騨春慶塗師~
静岡県
駿河漆器(するがしっき)
幅広い需要に対応するための様々な変り塗が特徴。
木地に漆を塗る際、木地を引き立たせるために木目に金箔を張り込んだり、木地に着色を施す「木地呂塗り」。
錫粉(すずふん)を混ぜ金色を巧みに出すことで、色合いを本金に劣ることのない美しさを出す「錫梨粉地塗(すずなしふんじぬり)」。
大正13年、鳥羽清一 氏によって、生漆と安倍川の砂を交互に塗り固める「金剛石目塗」。
深みのある磨き出し模様が特徴的な「珊瑚塗」などがある。
出典:youtube Hexaproject inc. [SURUGA]駿河漆器/Suruga Lacquerware
三重県
伊勢春慶(いせしゅんけい)
木地はヒノキの一枚板を使用し、下塗りに弁柄や柿渋で彩色、透明な春慶漆を塗って仕上げていく。
木目の美しさをいかす特徴をもち、丈夫な漆器として日常で使われている。
出典:youtube isesangyoc 伊勢の伝統工芸 伊勢春慶 伊勢春慶の会
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