広島県 山口県
島根県
八雲塗(やくもぬり)
明治初期、中国漆器にヒントを得て、松江の塗師職人坂田平一が創案し、出雲の古歌「八雲立つ」から八雲塗と命名。
様々な色漆、青貝金銀粉を用い文様を描き上げた後、天然透漆を塗り重ね、研ぎ出して仕上げる。使っていく内に(年月が経つにつれ)、透漆が光の作用で透明化することで、年々色艶やかさを増すなどの特徴がある。
岡山県
郷原漆器(ごうばらしっき)
約600年の伝統をもつ。*①蒜山地方(ひるぜんちほう)のクリ材を使い、*②拭漆の技法で仕上げてみせる木目の美しさが特徴。終戦時に一度途絶えたが、のちに復興。
※①蒜山地方(ひるぜんちほう)…岡山県真庭市北部にある地方。以前は、蒜山三村(ひるぜんさんそん)と呼ばれた地域。
※②拭漆(ふきうるし)…摺漆(すりうるし)とも言い、木地に生漆(精製しない生の漆)を直接摺り込み、余分な漆を拭き取り、乾いたら磨くの工程を繰り返す塗り技法。 木地に漆がしっかりしみ込むので丈夫で木目が綺麗に浮き出るのが特徴。
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山口県
大内塗(おおうちぬり)
およそ650年前、豪華絢爛(ごうかけんらん)な大内文化の華やかな絵模様、「大内朱」と呼ばれる朱色や大内家の家紋を模し金箔を施した「大内菱(おおうちびし)」、秋草模様などが特徴的で、お椀や盆など堅牢で退色しない漆器。特に「大内人形」は土産品としても人気がある。全国でも漆塗りの人形があるのは珍しい。
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