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茨城県
粟野春慶(あわのしゅんけい)
春慶塗は、透明な漆を器物などに塗り、美しく木目が透けるよう仕上げる漆塗技法のひとつ。
粟野春慶は別名「水戸春慶」ともよばれ、岐阜の飛騨春慶・秋田の能代春慶とともに、日本三大春慶のひとつ。
淡黄色(たんこうしょく)で、透明度・美しい色をだすために漆に梅酢を加える特徴をもつ。漆は*①大子産漆を使用。
※①大子漆(だいごうるし)…茨城県大子町は、良質の漆が採れる産地で、岩手県に次いで全国第2位の漆産出県。
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作品は注文制作が中心、大子漆の販売や本格的な製作を目指した木工教室をひらいている。
東京都
江戸漆器(えどしっき)
1590~1600年頃、江戸に入城した徳川家康が、京都の漆工職人を招いたのが江戸漆器の起源とされる。
製作工程の全てを同じ職人が手掛けるのも特徴のひとつ。
塗や蒔絵技術の進歩により、茶道具・座卓をはじめとした多彩な日常漆器が普及。
江戸の食文化と共に漆器も発展した。
神奈川県
芝山漆器(しばやましっき)
貝殻・珊瑚・牛骨・象牙・鼈甲(べっこう)などを*①象嵌することで立体的に細工を浮かび上がらせる。
象嵌以外にも蒔絵を用いたい華やかな美しさが特徴。
※①象嵌(ぞうがん)…象は「かたどる」、嵌は「はめる」という意味。漆器の場合の象嵌では、漆の中にはめ込んでいるというなどの意味合いがある。
小田原漆器(おだわらしっき)
国産の欅(けやき)を主に利用し、天然素材の木目の美しさを生かす塗に特徴をもつ。
木目が透けて見えてくる「摺漆塗(すりうるしぬり)」「木地呂塗(きじろぬり)」が主な技法。