(かじし)
どのような仕事?
金属を精錬・加工し、様々な金属製品をつくる。
主に材料となる金属を熱して軟化させ、叩きながら成型して、刃物、工具、農具などを作る。
鍛冶(鍛冶屋)はもともと鋳物師らを含む金属加工者を指す。
鍛造(たんぞう)をしなければそれは鍛冶屋ではなく、鉄工所となる。
鍛冶職にも、包丁鍛冶、野鍛冶又は農鍛冶といった農具を鋳造する分野、大工道具や日用品を鋳造する道具鍛冶、刀鍛冶などがある。
長期間使用できるような丈夫さはもちろんのこと、デザイン性も求められ、オーダーメイドで作る場合は、依頼主の注文をしっかりと把握し図面から設計・構築して製作する。
約750℃~900℃の炉で熱し取り出した鋼を、ハンマーで何度も叩き形を造る工程において、体力面、根気強も求められる。
鋼を熱する際は温度管理も重要で、炉から出すタイミングを見極めるなど、すばやく正確な判断力も必要。
出典:youtube 福島県森林計画課 福島県森林環境文化記録映像【第8章 野鍛冶】
必要な資格や免許
資格や免許は特に無し。
関連する資格
伝統工芸士(でんとうこうげいし)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品、工芸材料・工芸用具の製造に従事する技術者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施。
昭和49年(1974)に誕生した制度で、伝産法規定に基づく国家資格。
受験資格は、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に今現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日時点で、12年以上の実務経験を有する人を対象にしている。実務経験年数には、専門養成機関の修得期間も含まれる。
原則産地内に居住している者であるが、各産地組合において独自の内部規定を設けている場合がある。又、産地組合の中に設置されている委員会を通じて受験申請を行う。
金属溶解技能士(きんぞくようかいぎのうし)
鋳造技能士(ちゅうぞうぎのうし)
国家資格である技能検定制度の一種。詳しくは下記関連リンクを参考。
鍛冶師になるには?
自分が何を作りたいかを見極めるために、各地方の工房や、伝統工芸館などで見学・体験をして知ることが大切。
高等学校や大学で金工品について学んでから就職したり、義務教育後に職人のもとへ弟子入りするという手もあるが、家業を継ぐ方が多く、弟子入りは難関といえる。
自分の誠意や熱意が伝われば道を切り開くことができる可能性もある。
新潟県三条市では農鍛冶が有名。兵庫県三木市で生産されている刃物「播州三木打刃物」は、16世紀末、羽柴秀吉の三木城攻め三木合戦の後、戦災からの復興のため各地から大工が集まり大工道具の需要が増え、金物の町として発展。
職人紹介
千代鶴直秀
播州三木打刃物(ばんしゅうみきうちはもの)兵庫県
学べる学校「金工品」
準備中
金工品に関わる職種
鋳物師
刀工
彫金師