(とうこう)
どのような仕事?
鍛冶の中でも特に日本刀を鍛える職人。鍛人(かぬち)、鍛師(かなち)、刀鍛冶(かたなかじ)、刀匠(とうしょう)、刀師(かたなし)とも呼ばれる。
日本刀の製造は、文化庁の許可が必要。
鋼(はがね)を原料とし、職人が何度も折り返し鍛錬することで、深い趣や美しさが生まれる。
作業の基本的な流れは、窯に金属を入れて焼き入れし、金槌でたたいて成形、水に入れて焼き戻すという工程を繰り返す。
日本刀は日本固有の伝統工芸品で、主な有名産地としては、岡山県の備前や美濃、山城、相州など。
日本刀の製作方法は、時代、流派、職人により多少異なる。
鍛錬する作業場は40度以上にも達し、強い精神力、揺るがない目的意識を要し、生半可な気持ちでは到底一人前の刀工にはなれない。
刀鍛冶は生涯修業といわれることからも、刀工という職業ではなく、己の生き方であるともいえる。
※日本刀を作るにあたり、段階ごとに職人がいる。下記に文部科学省動画チャンネルにて公開されている動画を出典するので参考までに。
刀鍛冶(かたなかじ)
出典:youtube mextchannel 日本刀の職人たちVOL1 刀鍛冶 :文部科学省
研師(とぎし)
出典:youtube mextchannel 日本刀の職人たちVOL2 日本刀の研磨 :文部科学省
白銀師(しろがねし)
出典:youtube mextchannel 日本刀の職人たちVOL3 白銀師 :文部科学省
鞘師(さやし)
出典:youtube mextchannel 日本刀の職人たちVOL4 鞘師 : 文部科学省
塗師(ぬし)
出典:youtube mextchannel 日本刀の職人たちVOL5 塗師 :文部科学省
柄巻師(つかまきし)
出典:youtube mextchannel 日本刀の職人たちVOL6 柄巻師 :文部科学省
装剣金工(そうけんきんこう)
出典:youtube mextchannel 日本刀の職人たちVOL7 装剣金工 :文部科学省
必要な資格や免許
刀匠(とうしょう)
刀匠資格を有する刀工に弟子入り、約5年以上の修業をし、作刀技術を学ぶ。
その後、作刀技術習得を認められた場合、文化庁主催の「美術刀剣刀匠技術保存研修会」の受講資格が得らる。
(※研修会へは4年の修業を終えた者から参加が認められる)研修会を受講した後、所定課程修了を認定されると修了証書を受領、刀匠として日本刀製作の承認が得られる。
刀工になるには?
刀匠資格を持つ刀工に弟子入りする。
最も難しいことは入門先を探すこと。
基本的に弟子入り先は、自分自身で探すのが一般的だが、近年、「全日本刀匠会」へ、弟子入りに関する問い合わせが多く相談窓口を設けている。
年齢制限はない。相談窓口に連絡し、研修会へ参加するのが第一歩といえる。
上記リンク先HOME画面の「最新情報」から「刀鍛冶になりたいあなたへ」の詳細を参考。
金工品に関わる職種
鋳物師
鍛冶師
彫金師