滋賀県
信楽焼(しがらきやき)
日本六古窯のひとつ。およそ1250年の歴史を誇る日本最古の産地。
陶土に*木節粘土(きぶしねんど)を合わせることで、力を加え変形したとき力を取り除いても変形がそのままになる性質(可塑性(かそせい))により、コシが出るため大物陶器をつくるのに適している。
狸の焼き物などが有名で、「八相起縁」と呼ばれる縁起を表している。
※木節粘土(きぶしねんど)…耐火材、陶磁器の原料。炭化した植物の破片を含。模様が木の節に似ているのが名前の由来とされる。
詳しい特徴などは下記リンク先参考。
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膳所焼(ぜぜやき)
大津市膳所で焼かれる陶器。寛永年間(1624-1644頃)創始。
茶器などを多く生産。
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湖南焼(こなんやき)
江戸時代後期(1851-1854)、大津市周辺でつくられた陶磁器。
京都の陶工 永樂保全が窯を築いたのが起源とされる。
江戸時代の約3年程しかつくられていなかったため、明確な窯跡の発見には至っていない。
作品は茶器・日用雑器などで、京風の多彩な作風が特徴。
近江下田焼(おうみしもだやき)
江戸時代中期頃(1750年頃)からの伝統を受け継ぎながらも今様の新しさを感じる。
シンプルな柄、呉須(ごす)とよばれる藍色の鮮やかな色合いが特徴の焼物。
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八田焼(はったやき)
江戸時代初期、宮治伊兵衛により創始された焼物。
きめ細かい焼き上がりで白い肌が特徴。
湖東焼(ことうやき)
江戸時代後期(1829年頃)彦根城下商人の絹屋半兵衛により創始。
井伊直亮、直弼、直憲の3藩主時代、彦根藩藩窯として栄えた焼物。
染付・赤絵・金襴手(きんらんで)・錦手などの細やかで精巧な作品が多い。
明治28年(1895年頃)に一度閉窯され、昭和61年に中川一志郎 氏により再興。
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京都府
京焼(きょうやき)
清水焼(きよみずやき)
江戸時代、京都には栗田口焼・八坂焼・音羽焼・御菩薩池焼・御室焼・ 修学院焼・清閑寺焼などの焼物が京都各地にあり、それらを総称して「京焼」と呼んでいた。
現在、東山区・山科区・宇治などで生産されるものを「清水焼」と呼んでいる。
経済産業大臣指定伝統工芸品としての正式名称は「京焼・清水焼」という。
尚、手づくねで成形した絵付けのない「楽焼」は京都で作られてはいるが、京焼には含まれない。
出典:youtube Lively Kyoto ~京都伝統の技~京焼・清水焼 The Art of Kyoto’s Craftsmanship Kyoyaki & Kiyomizuyaki : Kyoto Pottery
朝日焼(あさひやき)
.慶長 (1596~1615) の頃、奥村次郎右衛門により開窯。
京都府宇治市朝日山で焼かれる陶器で遠州七窯のひとつに数えられている。
*①御本茶碗を主とした特徴をもつ。
※①御本茶碗(ごほんちゃわん)…*②高麗茶碗の一種。17、18世紀にかけ、日本からの注文で焼かれたものを指す。
※②高麗茶碗(こうらいちゃわん)…朝鮮半島で焼かれた茶碗の総称。 ほとんどが李朝時代に焼かれたもので、当時の日本では「朝鮮」のことを「高麗」と呼んでいたため高麗茶碗という。
大阪府
古曽部焼(こそべやき)
出典:youtube 高槻市kouhoutakatsuki 【高槻市】クローズアップNOW「しろあと歴史館 企画展 『古曽部焼~人びとが愛したやきもの』」
兵庫県
明石焼(あかしやき)
江戸時代中期頃から始まったとされる。椀や色絵の皿などを生産。
丹波立杭焼(たんばたちくいやき)
平安時代末期から鎌倉時代の初め頃に始まったとされる、日本六古窯のひとつ。
桃山時代までは穴窯が使われ、その後、登り窯へと変わり、同時期に蹴りロクロが取り入れられる。主にロクロで作るが、たたら・手ひねり・押し型の技法も使われている。
出石焼(いずしやき)
江戸時代中期、白磁の原石の発見から藩主の援助を受け発展、出石城下町で磁器作りが始まる。
純白の白磁は気品と優雅さを兼ね備えている。
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運営元:NPO法人但馬國出石観光協会
赤穂雲火焼(あこううんかやき)
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運営元:桃井ミュージアム
王地山焼(おうじやまやき)
江戸時代末期、篠山藩主 青山忠裕が篠山市川原町の地に、京焼の陶工を招き焼いたのが始まりとされる。
明治2年(1869)、藩の廃止により廃窯となり伝統が途絶える。
昭和63年(1988)、王地山陶器所は100年以上の時を経て再興。
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運営元:ウイズささやま
八鹿焼(ようかやき)
明治から大正時代にかけて養父市八鹿町で焼かれた土焼の陶器。
日常生活で使用される陶器作りがされていたが、昭和4年を最後に廃窯となった。
淡路焼(あわじやき)
珉平焼(みんぺいやき)
淡路島で焼かれる陶器。文政年間(1818~30)に賀集珉平 (かしゅうみんぺい) により創始、珉平焼ともよばれる。
黄釉などの鮮やかな色彩が特徴。
奈良県
赤膚焼(あかはだやき)
出典:youtube naracityPR 奈良の伝統工芸-赤膚焼-
和歌山県
瑞芝焼(ずいしやき)
紀州藩十代目藩主徳川治宝(とくがわはるとみ)に、芝の緑色を表現した青磁を焼くように命じられたからその名がついたとされる。
「瑞」みずみずしく美しいことを表し、「芝」踏まれても力強く鮮やかな緑という意味がこめられている。
透明感のある青緑色が特徴。