徳島県
大谷焼 (おおたにやき)
およそ230年前から焼かれている四国を代表する焼物のひとつ。
特に有名な成形に「寝轆轤(ねろくろ)」がある。この成形は二人でおこない、一人が成形、もう一人が寝ころび足でろくろを蹴って回す。
つくるものは大物陶器で、阿波地方の特産で有名な藍染めには欠かすことができない道具「藍甕(あいがめ)」に用いられている。
詳しくは下記関連リンクへ。窯元情報・各窯元へのリンクも有。
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香川県
理平焼(りへいやき)
初代高松藩主 松平頼重が京都の陶工 森島作兵衛を招き焼かせたのが始まり。
代々藩の焼物として受け継がれ、明治以降には一般向けの窯となる。
立体的な絵付け、色使いが特徴。
神懸焼(かんかけやき)
小豆島で製作される*楽焼の手法による焼物。
地元産の粘着性の少ない土を使い、ひも状に長くのばし巻きながら形を整える「ひもづくり」技法で形成。
※楽焼(らくやき)…轆轤(ろくろ)を使わず手作りで成形。低温度で焼かれる軟質陶器。
岡本焼(おかもとやき)
三豊市の豊中町岡本地区に伝わる焼物。
古来から良質な粘土が採れたため農家の副業として、素朴な風合い、温かな赤茶色が特徴。
愛媛県
砥部焼(とべやき)
江戸時代中期、大洲藩の財政の助けとなるよう肥前国(現 長崎県)から陶工を招き発展を遂げてきた。
地元でとれる良質な陶石を用い、白磁に藍色の絵模様、丈夫な硬さに特徴がある。
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水月焼(すいげつやき)
代表的な作品に、天神蟹を立体的に表現した焼物がある。
彫刻・絵・焼物が本質的に合わさった作品といえる。
平成21年10月を以って健康上の理由により閉窯。
楽山焼(らくざんやき)
延宝6年(1678)、二代目松山藩主 松平綱隆の命により、陶工 倉崎権兵衛が開窯。
三代目藩主 松平定長が、「あな寒し かくれ家いそげ 霜の蟹」と興じたことに感銘を受けた倉崎権兵衛が、蟹の紋様を入れるようになったとされる(同様に水月焼にも使われている)。
最大の特徴は、茶碗やぐい呑み・花瓶などに天神蟹の彫刻がほどこしてある。
島根県松江藩の御用窯であった楽山焼とは一切関係がない(名が同一なだけ)。
高知県
内原野焼(うちはらのやき)
江戸時代後期 文政12年(1829)頃、京都から陶工を招き、陶芸を伝えたことが始まり。
素朴でおちついた風合いが特徴。安芸市で製作。
尾戸焼(おどやき)
能茶山焼(のうさやまやき)
江戸時代・承応2年(1653)、二代目土佐藩主 山内忠義の命により、大阪の陶工 久野正伯(くのしょうはく)を招き御用窯として開窯。
文政3年(1820)に尾戸から能茶山に移窯し、能茶山焼ともよばれる。
伝統的な松竹梅・雲鶴などの図柄・技術を受け継ぎ、茶器や生活雑貨など幅広くつくられている。