青森県
津軽焼(つがるやき)
弘前市で生産される陶器。
元禄年間(1688~)、弘前藩内で陶磁器生産ができないかと、藩主 津軽信政が、江戸の平清水三右衛門を招き、収集した粘土等を使う。江戸の名工といわれた瀬戸助に焼いてもらい、陶磁器の生産ができると判断され、江戸より窯士久兵衛らを*①招聘(しょうへい)、寺町と清水村に窯を築いたのが起源とされる。
※①招聘(しょうへい)…礼をつくし人を招くこと。ある地位や待遇などを用意して来てもらうこと。
津軽金山焼(つがるかなやまやき)
金山の大溜池の底に堆積していた良質な粘土、風雪に耐えてきた大量の赤松を燃料にして、1350度の高温の登り窯で焼き上げる。釉薬は一切使っていない。
深みのある独特の風合いがある。
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八戸焼(はちのへやき)
八戸市を中心に生産。創始年代、創始者ともに不明。
江戸時代末期まで存在し、その後途絶えたため「幻の焼き物」とよばれたが、1975年、初代窯元の渡辺昭山 氏により再興。現在、県の伝統工芸品に指定。
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上記HOMEから > 青森県 > 八戸焼 昭山窯渡辺陶房 渡辺真樹さん 参考。
岩手県
小久慈焼(こくじやき)
久慈市で生産。江戸時代後期約200年前、熊谷甚右衛門が福島県相馬から陶工を招き技術を学んだのがはじまりとされる。
地元の久慈でとれる粘土と釉薬を使う。
鍛冶丁焼(かじちょうやき)
盛岡藩の焼物師 古舘伊織が、鍛冶町に窯を築いたのが始まりとされる。
伝統的な登り窯で焼き上げ、乳白色やグリーン系の色が多い。
明治末期、戦災により一度途絶えるも、昭和22年に益子窯元で修業した初代阿部勝元により再興・開窯。
台焼(だいやき)
花巻市で生産。明治28年に杉村勘兵衛が、かつて台温泉近辺で焼かれていた湯ノ沢焼(小瀬川焼)の窯を使い焼き始めた。
糖青磁釉とよばれる薄緑の色合いが特徴。
藤沢焼(ふじさわやき)
*①成形したものを*②釉(うわぐすり)を使わずに直接穴窯に入れ、赤松を燃料に数日間火を焚き続ける焼締陶器。
焼いている間に、赤松の灰が作品に付着し、高温で溶け、焼き上がりは緑の釉が被ったような仕上がりになる。
※①成形(せいけい)…かたちづくること。
※②釉(うわぐすり)・釉薬(ゆうやく)…素焼きした後に釉薬を塗り、本焼きすると塗った釉薬が高温でとけて、陶磁器の表面がガラスの層になる。
宮城県
堤焼(つつみやき)
元禄年間(1688~1704頃)、堤町(仙台市青葉区)で生まれこの名がついた。
江戸時代、伊達藩主の御用窯として器などを作り、後に鉢や皿など庶民の生活雑器を生産。
白と黒の釉薬を流しかけた「なまこ釉」が特徴。
切込焼(きりごめやき)
創始などの詳細はわかっておらず謎に包まれた陶磁器。
江戸時代後期から明治初期まで、加美町切込地区などで生産。
白地に藍色模様が描かれた染付磁器が多い。
台ヶ森焼(だいがもりやき)
仙台藩伊達家の湯治場のひとつであった台ヶ森の地から採れる土を使いつくられる。
亜炭鉱として使われていたため、鉄・銅・亜炭などの鉱物が含まれており複雑な色合いが生まれる。
秋田県
楢岡焼(ならおかやき)
約150年程前、1863年に小松清治が相馬焼の陶工に作らせたのが起源とされる。
秋田の焼物のなかでもっとも長い歴史をもつ。釉薬の青が特徴。
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上記HOMEから > 秋田県 > 楢岡焼を作る「有限会社楢岡陶苑」 参考。
白岩焼(しらいわやき)
江戸時代中期、秋田藩で初めて開窯。創始者は松本運七。
最盛期には六つの窯があり、藩への献上品、庶民の日常品まで多種多様。
1896年の真昼山地震の影響で窯元が壊滅状態になり、1901年には生産が途絶える。その後、1975年、約70年の時を経て復興。
秋田県の工芸を紹介するサイト
種類や産地から秋田の伝統的工芸品の歴史や特徴・職人の技・産地の取組・工房などの情報を紹介。
運営元:秋田県 公式サイト
山形県
深山焼(みやまやき)
関連リンク
碁点焼(ごてんやき)
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写真提供:陶修窯 碁点焼 2018/3/15
関連リンク
上の畑焼(かみのはたやき)
尾花沢市で生産される。江戸時代末期、伊万里焼の流をくむ陶工を大阪から招き開窯したのが起源。
財政難で約10年程で廃窯。1970年代、陶芸家の伊藤瓢堂 氏が復興。
白地に藍色の文様などが特徴。
関連リンク
ホーム>尾花沢市の観光情報>温泉>銀山温泉
から「上の畑焼陶芸センター」参考。
新庄東山焼(しんじょうひがしやまやき)
天保12年(1841)新庄藩の御用窯として開窯。
登窯で焼き上げ、鮮やかな味わい深い青色は「出羽の雪のかげり」とよばれる。
関連リンク
成島焼(なるしまやき)
出典:youtube 置賜総合支庁産業経済企画課 置賜のふるさと工芸品⑦【成島焼和久井窯(山形県長井市)】
米沢焼(よねざわやき)
出典:youtube 置賜総合支庁産業経済企画課 置賜のふるさと工芸品⑥【米沢焼鳴洲窯(山形県米沢市)】
平清水焼(ひらしみずやき)
山形県で最も古い歴史をもつ。
窯元によって技法や釉薬が異なり、鉄分の多い原土を活かした焼き物が特徴。
福島県
※相馬焼は相馬駒焼と大堀相馬焼の2種類に分けられる。
相馬駒焼は藩主相馬氏への献上品として始まり、大堀相馬焼は庶民の日常生活で使えるものとして、主に農家の副業で営まれてきた。
相馬駒焼(そうまこまやき)
相馬藩主の御用窯として田代窯のみで作られてきた。
ひび焼・走り駒の絵付けが特徴。
大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)
関連リンク
大堀相馬焼の特徴と共に、東日本大震災後の窯元の状況を浪江町ウェブサイトで確認することができる。詳しくは下記リンク先へ。
運営元HOME :浪江町ウェブサイト
田島万古焼(たじまばんこやき)
南会津郡南会津町で生産。全国でも珍しい手ひねり万古として指紋を活かした力強さと温もり溢れる味わい深さが特徴。
二本松萬古焼(にほんまつばんこやき)
二本松焼(にほんまつやき)
起源は約300年前、全国でも珍しい手ひねり型くずし製法で作られる。
使うほどにツヤが出て美しく、お酒やお茶の味も良くなり、花器に生けた花は長持ちするという。
会津慶山焼(あいづけいざんやき)
文禄元年(1592)会津藩主 蒲生氏郷(がもううじさと)が、鶴ヶ城(会津若松城・黒川城ともいう)の屋根瓦を作るため、肥前の唐津から焼き物師を呼び寄せ瓦を焼かせたのが始まりとされる。
つやを出すための釉薬は天然灰釉でケヤキの灰を用いる。使い込む程に色つやま増し、味わい深いものになる。
関連リンク
会津本郷焼(あいづほんごうやき)
関連リンク
※「みちのくの匠」下部に運営元の情報記載あり。
東北6県の工芸を紹介するサイト
工芸品の特徴や作業工程、産地PR、最近の取り組み、課題などの情報が満載。
東北の伝統的工芸品 みちのくの匠
運営元:東北経済産業局ウェブサイト