(きせきちょうこくこう/すいしょうきせきちょうこくこう)
どのような仕事?
水晶・翡翠(ヒスイ)・瑪瑙(メノウ)などの天然石を加工、研磨して貴石細工を生み出す職人。人物、動物などの置物・香炉・器・佛像彫刻・茶道具・アクセサリーなど様々。
貴石の組成の違いを知ることも大切。種類によって、もろい石もあれば強い石もあるため、硬度についてよく理解し、加工の際には細心の注意と集中力、根気を要する。石の種類にもよるが、加工には多くの時間を費やす。
江戸時代(1830~1844頃)京都から玉造職人を迎え、鉄板の上に金剛砂をまき水晶を磨く方法を考案・習得したのが水晶細工の起源とされる。
必要な資格や免許
資格や免許は特に無し。
関連する資格
伝統工芸士(でんとうこうげいし)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品、工芸材料・工芸用具の製造に従事する技術者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施。
昭和49年(1974)に誕生した制度で、伝産法規定に基づく国家資格。
受験資格は、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に今現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日時点で、12年以上の実務経験を有する人を対象にしている。実務経験年数には、専門養成機関の修得期間も含まれる。
原則産地内に居住している者であるが、各産地組合において独自の内部規定を設けている場合がある。又、産地組合の中に設置されている委員会を通じて受験申請を行う。
一級宝石研磨士
(いっきゅうほうせきけんまし)
国家資格である技能検定制度の一種。詳しくは下記関連リンクを参照。
貴石彫刻工/水晶貴石彫刻工になるには?
水晶貴石彫刻が有名なことでも知られている山梨県甲府市は、昔から天然水晶がとれることもあり宝飾業の盛んな土地。日本の宝飾品の3分の1が作られ生産量は日本一。宝飾関係の仕事を営む店が多数ある地で修業の道に励むのが一般的なよう。
職人の中には、高校でデザインを勉強し、専門学校では宝飾技術の基礎を学んでから職人の道を歩みだした人もいる。家族で営む工房も多く、弟子入りに苦労した人も中にはいるが、甲州水晶貴石細工職人に弟子入りを志願した実績もない若者が粘り強く思いを伝え続けた結果、目をつけてくれた職人さんの元で修業をつみ職人になったという話もある。(一例として)
宝飾系、美術系の専門学校などで学び、宝飾製造会社への就職や、独立している職人の元への弟子入りなどの道がある。
学べる学校「貴石彫刻工/水晶貴石彫刻工」
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