(おりものしょくにん)
どのような仕事?
麻、絹、綿などの糸を、縦横に組み合わせて布地を作る。
製品は多様。着物・帯・小物・インテリア製品など様々、織り方の技法も何種類も存在。
基礎となるのは、縦糸・横糸共に2本ずつで構成される平織り。3本以上の縦糸・横糸を用いることで表現する斜紋織。五本以上の縦糸と横糸を用いて光沢を出す朱子織。
これらを三原組織と言う。
何千もの糸を使うため、熟練した職人でも作品をひとつ作るのに数ヵ月かかるものもある。
染色工程では、イメージ通りの色を出す難しさもあり妥協は許されない。
織物の肌触りや質、丈夫さなどにもこだわりを持つことや、織った織物が着物となり、どのような人が、どのような場面でその着物を着るかなど、様々なイメージを膨らます感性を磨くことも大切。
必要な資格や免許
資格や免許は特に無し。
関連する資格
伝統工芸士(でんとうこうげいし)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品、工芸材料・工芸用具の製造に従事する技術者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施。
昭和49年(1974)に誕生した制度で、伝産法規定に基づく国家資格。
受験資格は、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に今現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日時点で、12年以上の実務経験を有する人を対象にしている。実務経験年数には、専門養成機関の修得期間も含まれる。
原則産地内に居住している者であるが、各産地組合において独自の内部規定を設けている場合がある。又、産地組合の中に設置されている委員会を通じて受験申請を行う。
織物職人になるには?
織物にはたくさんの種類があるので、まずは各地にある織物を知ることから。
各地に伝わる伝統の技法を知り、自分好みの織物を探してみるのもよい。織物について教わる学校もある。
産地によって、「織物」の違いや「織機」(織り方)の違いもある。
織り体験ができる工房も多数あるので、織機による違いを知るためにも、本やネットの情報だけにとらわれず、体感することが大切。
まずは、自分がどのような織物を作っていきたいのか、「知って」「体験」してみることから。
職人紹介
小岩井カリナ
上田紬(うえだつむぎ)長野県
学べる学校「織物」
準備中
織物に関わる職種
金襴織物師
爪織つづれ職人