プロフィール
氏名:小岩井カリナ(こいわいかりな)
職種:織物職人
工芸名:上田紬
工房名:小岩井紬工房
所在地:長野県上田市
URL:http://www13.ueda.ne.jp/~koiwai-tsumugi
【経歴】
高校卒業後、大学へ進学し中国語を学ぶ
1993~94年 北京外国語大学へ留学
卒業後、劇団前進座付属養成所へ入所し演劇を学ぶ
翌年、劇団前進座入座。東京国立劇場・京都南座などの都市公演、地方巡演
2002年 北京・上海・揚州へ訪中公演
2004年退座
その後、アイルランドへ短期留学、日本文化の美しさ・素晴らしさを感じ、織元である実家「上田紬」の道へ
2017年2月25日「信州紬」伝統工芸士認定
【プロフィール】
大学在学中、北京に1年間留学。広大な中国の様々な土地を訪れ、シルクロードが日本に続いていたことを肌で感じる。卒業後、劇団前進座に入座し、全国を巡演する中、日本の伝統芸能や着物の所作を学ぶ。
退団後、アイルランドに留学。土地と自然の美しさに触れ、あらためて日本文化の美しさを知る。それを自由に上田紬に表現していきたいと染織の世界に入り、現在に至る。
出典:youtube しあわせ信州を見つけよう しあわせ信州PV「美しくはたらく」篇
①仕事の内容について教えてください。
染色、整経、織り、全ての行程を工房でおこなっています。
また、接客や体験織りの方への指導も日常の仕事です。
②この仕事を選んだきっかけを教えてください。
色々な回り道をして、改めて日本文化の良さに気付かされ、織り元である実家の仕事に就きました。
③修業を開始するまでの経緯を教えてください。
寄り道、わき道、回り道をして家業を継ぐに至りました。
④修業時代の生活はどうでしたか。
新しい仕事を覚えるのは全て楽しかったです。手元で新しい柄が生まれるのは達成感であり喜び。大変だと悲観したことはありません。
同じ色が出ずに、寒い中何度も染め直しをした時は妥協したくなりました。
それを許さない父の姿に、職人の厳しさを感じました。
⑤修業期間について教えてください。
12年が経過すると伝統工芸士の試験を受ける権利が得られます。
伝統工芸士になる前もなった後も、常に挑戦を続ける修業期間とも言えます。
⑥今後の目標や実現したいことはなんですか。
上田紬を生地として生かせる新しい作品作り。海外への展開、など。
⑦職人を目指す人達へメッセージをお願いします。
継続することが力です。先輩方の意見を謙虚に受け止め自分なりに消化し挑戦していってください。
⑧その他のお話について。
私が子供の頃の工房は、着物の需要も多かったため、家族や織り手のおばさん達が毎日忙しそうで活気に溢れていました。著名な俳優さんや女優さん、横綱なども工房を訪れ着物を手にされて行きました。20年、30年の間に日本人の生活も変わりましたが、技法は当時のまま現代の需要に合った上田紬を誇りを持ってつくっています。
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