福岡県
博多織(はかたおり)
博多市やその周辺で生産される絹織物。
江戸時代、筑前藩主の黒田長政が幕府の献上品に指定、献上博多などとよばれていた。
厚地で、独特な絹なりと粋な感じが特徴。
出典:youtube 福岡チャンネル by Fukuoka city 福岡市 (fukuoka city) 博多織
久留米絣(くるめがすり)
福岡県南部の筑後地方辺りで生産される、藍染を基本とする木綿織物。
三大絣(備後絣、伊予絣、久留米絣)のひとつ。
絵絣、十字絣など様々な模様があり、括り・染め・織りなど30以上にも及ぶ工程で作られる。
洗うほど柔らかくなり、柄が映え、特に白い部分はより白くなる。
小倉織(こくらおり)
江戸時代初期、豊前小倉藩(現 福岡県北九州市)で織られ小倉木綿とも呼ばれていた。
生地が丈夫で滑らかな特徴をもち、徳川家康が鷹狩りの際に着用していたとう記録もある。
昭和初期に途絶えてしまうが1984年に復元。
2018年10月現在、約80年ぶりに産地で生産が復活。小倉織物製造株式会社は、年内(2018)に織物工場を稼働させ、生産を開始する予定。
佐賀県
佐賀錦(さがにしき)
経糸に、金・銀箔を和紙に置き細く切って糸状にした箔糸を使い、緯糸には絹糸を用い織り上げるのが特徴。
江戸時代に佐賀藩の女性達が、平織、綾織の華やかな織物を手仕事として作っていたとされる。鹿島錦ともよばれる。
長崎県
島原木綿(しまばらもめん)
島原市で生産される木綿織物。
始まりは江戸時代、島原藩に献上され、全国にも流通。
昭和初期に生産が途絶え、その後、島原木綿保存会により復興。藍染の地にまっすぐな縦縞が特徴。
関連情報
島原木綿保存会
住所:島原市有明町大三東戊1438-1有明公民館内
宮崎県
綾の手紬(あやのてつむぎ)
宮崎県東諸県郡綾町で生産される絹紬織物。
蚕の原種「小石丸」の養蚕から糸作り、染め、織まで、一貫して制作。天然灰汁発酵建て技法による藍染や、貝紫染め、花織などの伝統技法により、色調の美しさや、強靭さ、着心地の良さなどの特徴をもつ。
関連リンク
鹿児島県
薩摩絣(さつまがすり)
薩摩(鹿児島県西部)で生産される絣木綿織物。紺地を紺薩摩、白地に紺絣を白薩摩という。
琉球絣を元にして織られ、奄美大島の大島絣の技法を取り入れた木綿絣として、着尺地などに用いられている。薄くしなやか風合い、絣柄が特徴。
大島紬(おおしまつむぎ)
鹿児島県奄美大島の奄美市名瀬地区辺りでに生産される先染平織の絹織物。経糸・緯糸ともに絹練糸を用いる。フランスのゴブラン織・ペルシャ絨毯と並ぶ、世界三大織物のひとつ。
繊細な絣紋様、軽く暖かでいて、着るほどに肌になじむ着心地の良さなどの特徴をもつ。