(さしものし)
どのような仕事?
指物(さしもの)とは、釘や接着剤などの接合材料を一切使うことなく、木と木を組合せ作る(ほぞ組み)木工器具の総称。箱・椅子・机・箪笥・などを作りあげる職人。
西暦1601年~1700年頃(江戸時代)に、宮殿師(宮大工)・戸障子師(建具師)・桧物師(曲物師)などと共に、大工職から分化したとされている。
※指物製品には家具や調度品など大小様々な物があり、箪笥職人などの専門職にも分けられる。
木工芸の技法の種類として、「指物(さしもの)挽物(ひきもの)曲物(まげもの)刳物(くりもの)に分けられる。
見えないところにほど技術を駆使し、木の性質や特徴はもちろんのこと、月日の経過とともに起こりうる風合い等を考えながら製作していく知識や発想・想像力も重要。
手先の器用さに加え、根気の要る仕事といえる。
出典:youtube KYODO NEWS 【共同通信社】 釘を使わない伝統の家具 東京職人「江戸指物」
必要な資格や免許
資格や免許は特に無し。
関連する資格
伝統工芸士(でんとうこうげいし)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品、工芸材料・工芸用具の製造に従事する技術者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施。
昭和49年(1974)に誕生した制度で、伝産法規定に基づく国家資格。
受験資格は、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に今現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日時点で、12年以上の実務経験を有する人を対象にしている。実務経験年数には、専門養成機関の修得期間も含まれる。
原則産地内に居住している者であるが、各産地組合において独自の内部規定を設けている場合がある。又、産地組合の中に設置されている委員会を通じて受験申請を行う。
家具製作技能士(かぐせいさくぎのうし)
国家資格である技能検定制度の一種。詳しくは下記関連リンクを参考。
指物師になるには?
全国的に木工関連の技術や知識を学べる学校や職業訓練センター等は多い。
中学卒業後、木工科のある高等学校から学ぶ人、高等学校卒業後、大学や職業訓練センターで技術習得に努める等が一般的。
家具製造会社や独立した職人のもとへ弟子入りをして一人前の指物師を目指すという人もいる。
自身の好みに応じて、学びの場や働く地域を選びぬくのも重要な選択といえる。
学べる学校「木工品/竹工品」
準備中
木工品/竹工品に関わる職種
箪笥職人
木彫刻師
木桶/木樽職人
根付職人/根付師
竹細工職人