(たんすしょくにん)
どのような仕事?
主に衣類などを収納する日本古来の家具「箪笥(たんす)」をつくる職人。
英語では「Tansu」と呼び、現代では和箪笥とも呼ばれている。
産地や職人によって製造工程には異なりがあり、造材、木取り、狂い直し、はぎ加工、引き出し・扉加工、塗装、金具付け等、約130もの工程があるので、分業制で製作することもあるが、1人ですべての工程を丁寧にこなす職人や、数人で数日~数十日かけて製作する職人達もいる。
木材をカットするときは機械を使うが、細部の仕上げ、特に引き出し作りでは、1㎜の誤差すき間のないように削るため、少し削ってはめの確認作業を怠らない。
手仕事による繰り返し作業を丁寧に行う。
必要な資格や免許
資格や免許は特に無し。
関連する資格
伝統工芸士(でんとうこうげいし)
経済産業大臣指定の伝統的工芸品、工芸材料・工芸用具の製造に従事する技術者を対象に「伝統工芸士認定試験」を実施。
昭和49年(1974)に誕生した制度で、伝産法規定に基づく国家資格。
受験資格は、経済産業大臣指定伝統的工芸品の製造に今現在も直接従事し、試験実施年度の4月1日時点で、12年以上の実務経験を有する人を対象にしている。実務経験年数には、専門養成機関の修得期間も含まれる。
原則産地内に居住している者であるが、各産地組合において独自の内部規定を設けている場合がある。又、産地組合の中に設置されている委員会を通じて受験申請を行う。
家具製作技能士(かぐせいさくぎのうし)
国家資格である技能検定制度の一種。詳しくは下記関連リンクを参考。
箪笥職人になるには?
全国的に木工関連の技術や知識を学べる学校や職業訓練センター等は多い。
中学卒業後、木工科のある高等学校から学ぶ人や、高等学校卒業後、大学や職業訓練センターで技術習得に努める等が一般的。
箪笥製造会社や独立した職人のもとに弟子入りをして一人前の箪笥職人を目指すという道など。 公共団体の支援により職人を目指せるシステムも地域によってはある。
衣類を収納する箪笥は「衣裳箪笥」「整理箪笥」「洋服箪笥」と、大きく3種類に分けられる。
その他にも、階段として利用されていた「階段箪笥」、生薬入れに使われていた「百味箪笥」、船に積まれていた金庫兼帳場用の「船箪笥」など、入れるものに合わせて様々な箪笥が作られていいるため、生産地によって、伝えられた伝統の技などの違いもある。
まずは、全国の箪笥について知ることから。
学べる学校「木工品/竹工品」
準備中
木工品/竹工品に関わる職種
指物師
木彫刻師
木桶/木樽職人
根付職人/根付師
竹細工職人