新潟県
加茂桐箪笥(かもきりたんす)
加茂では日本全国の約70%の桐箪笥が生産され、品質、技術共に全国的に高い評価がある。
伸び縮が少なく、隙間がないため衣類を湿気から守り、耐熱性、耐火性に優れていることから火災から衣類を守る。また、タンニン、セサミン等が多く含まれていることにより衣類を害虫から守る効果があるのも桐箪笥の特徴。
出典:youtube 加茂箪笥協同組合 Kamo Kiri Tansu
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富山県
井波彫刻(いなみちょうこく)
国産のケヤキ、キリ、クスノキなどを素材とし、動物や人物、花鳥風月などを置物、欄間、衝立などに施す木彫刻。
彫刻刀、ノミなどおよそ200以上もの道具を使い分け、精密な浮き彫りの技術で立体的かつ躍動感ある製品が特徴。
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福井県
越前箪笥(えちぜんたんす)
江戸後期に指物師が作り始めたとされている。
越前市(旧武生市、今立町)、鯖江市周辺で生産され、主な素材は、ヒノキ・マツ・ケヤキ・キリなど。
飾金具には越前打刃物の技術が使われ、漆塗りには越前漆器の技法を用いていることからも他の工芸品との結びつきも深い。
重厚感・味わい深い風合いが特徴。
越前竹細工(えちぜんたけざいく)
竹の他に、和紙、カシュー・柿渋を使い衣装箱などが生産される。
竹は孟宗竹(もうそうちく)3年目のものを約1mmの厚さで裂いていく。
四つ編にしてから和紙を内側にはり、塗料としてカシュー・渋柿を塗り乾燥させる。
柿渋の下塗りにより防虫効果、湿気に強い特徴をもち、軽いため持ち運びにも適している。
関連情報
:福井県鯖江市の野原竹工所は、江戸時代から竹細工の伝統を受け継ぐ老舗。
銀杏材木工品(いちょうざいもっこうひん)
銀杏の木は、硬度が均一で弾力性に優れ、油味があるため水はけが良く臭いが残りにくい性質を持っている。
刃当たりなどがいいことから、まな板などが生産されている。
その他にも和紙張板、へら、仕立板など。福井県の郷土工芸品。
三国箪笥(みくにたんす)
越前三国地方で生産される箪笥。
移動しやすいよう車が箪笥下部についている車箪笥や、船に積み込み船乗りたちが使用していた船箪笥などがある。
堅牢で重厚感がある。
出典:youtube くまさん本舗 世界に1つだけの船箪笥「匠工芸」篇
長野県
松本家具(まつもとかぐ)
無垢材(ナラ・ケヤキ・ミズメなど)を使用し、伝統の組手接手(くみてつぎて)技法により組立製作される松本地方の伝統的な和家具。
岐阜県
一位一刀彫(いちいいっとうぼり)
飛騨地方(飛騨市・高山市・下呂市)で生産される木工品。
飛騨の山のイチイ(一位)の木を用いて、彩色を施さない独特の技法で作られる。
年月を重ねる程、木肌・木目の色艶が増すなどの特徴をもつ。
静岡県
駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)
天保年間、岡崎藩士菅沼一我によって、竹細工の技術・技法が伝えられたとされる。
丸ヒゴを組む技法により繊細かつ優美な仕上がりになる。
製品としては、盆・花器・行灯など様々な製品がある。
出典:youtube takekumiai 駿河竹千筋細工
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駿河指物(するがさしもの)
雅やかな京指物・粋でいて淡泊な江戸指物の両方の良さを取り入れている特徴をもつ。
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藤枝桐箪笥(ふじえだきりたんす)
江戸時代からの歴史をもつ藤枝市で生産される桐箪笥。
桐箪笥は防虫効果、耐熱性、耐湿性などに優れている。
衣服の収納に重宝される。
下田脂松細工(しもだやにまつざいく)
下田市で生産される黒松を使った木工指物。
黒松は木目が美しい反面、逆目が強く脂分(松ヤニ)も多いため加工には高度な技術を要する。
黒松のなかでも特に脂分の多い部分を使用することで透明感を活かし木目の美しさを強調。
全国で黒松だけで指物を生み出す工芸品は下田脂松細工のみ。
昭和55年、静岡県郷土工芸品に指定。
熱海楠細工(あたみくすざいく)
1837年(天保8年)台風により熱海不動沢の楠木が倒れ、村人が農業・漁業の傍ら、その楠木で日用品などを作りだしたことが楠細工の始まりといわれている。
箪笥、鏡台、座卓、針箱など、独特な木目を活かした美しさ、芳香、防虫効果などが特徴。
静岡挽物(しずおかひきもの)
江戸時代末期、静岡の銘木商が箱根の挽物師から伝わり、下石町で生産されたのが起源。
手挽き轆轤で丹念に仕上げたり、機械加工による量産が得意。
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井川メンパ(いがわめんぱ)
漆の光沢が特徴的な弁当箱。1980年(昭和55年)県郷土工芸品に指定。
ヒノキの薄板を小判型・丸型などに曲げ、継ぎ目に桜の皮を用い、漆塗りを施し仕上げる。
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静岡県の工芸を紹介するサイト
経済産業大臣指定の3品目、静岡県知事指定の19品目、計22品目を紹介。
運営元:静岡県郷土工芸品振興会
愛知県
名古屋桐箪笥(なごやきりたんす)
他産地の箪笥と比べ20㎝程度幅広に作られ、各部の接合には伝統的な組接ぎ法を用いている。
金具には金・銀を施し、金箔画・漆塗蒔絵などが描かれ、豪華絢爛。
三河の一刀彫(みかわのいっとうぼり)
三河地方に伝わる郷土芸能「三河万歳」など、地元の伝統文化をテーマにした作品や、十二支を始め様々なものがある。
木肌を活かし味わい深い表情が際立つ。大胆で粗削りな手法も特徴。
三重県
桑名箪笥(くわなたんす)
桑名は、木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)上流から水運された木材の集積地に位置し、水運された木材を加工する木工業が発達。
江戸時代初期には箪笥がつくられるようになったとされる。
釘を使わない「あり組」という技法が用いられている。
関の桶(せきのおけ)
亀山市関町で生産される三重県伝統工芸品指定の木桶。
東海道五十三次の47番目の宿場であったこともあり、足洗用などの桶として使われていたため、桶作りが盛んであった。
出典:youtube 亀山市公式You Tube 関の桶「桶重」
尾鷲わっぱ(おわせわっぱ)
尾鷲地方の厳選されたヒノキのみを使用し、漆塗を施し仕上げた曲物の弁当箱。
使い込むほどに美しい木目、色彩の味わい深い風合いが特徴。
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伊勢根付(いせねつけ)
約三、四センチ程の小さな木の彫刻で、江戸時代、和装の際に印籠(いんろう)・煙草入れなどを帯に挟んで腰に下げたり、懐(ふところ)などに携帯する際、落とさないように留め具として用いられていたものを根付という。
伊勢根付の特徴は、朝熊山で採れる朝熊黄楊(あさまつげ)「木の宝石」と称され希少な素材。黄楊の中でも成長が特に遅いため、年輪が密で堅く、細かな細工に適している。
出典:youtube isesangyoc 伊勢の伝統工芸 根付 中川忠峰
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伊勢一刀彫(いせいっとうぼり)
楠木(くすのき)や檜(ヒノキ)など香りの良い木が主な素材として使われ、大胆に木の角を取り製作する作品には力強さがある。
縁起物の干支・恵比寿などが主に作られている。
出典:youtube isesangyoc 伊勢の伝統工芸 一刀彫 岸川行輝
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伊勢の神殿・神具(いせのしんでん・しんぐ)
詳細は動画、関連リンクを参照。
出典:youtube isesangyoc 伊勢の伝統工芸 神具 俵田屋
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三重県の工芸を紹介するサイト
三重県の伝統工芸、工芸に携わる職人・人々の魅力を発信し、伝統工芸の保存・継承・発展に繋げていくことを目的としている。新しいデザイン開発に加え、海外への販路開拓のためのポータルサイト。