滋賀県
竹根鞭細工(たけねむちざいく)
竹の根を加工した鞭で、滋賀県伝統的工芸品に指定されている草津市の特産品。
江戸時代、参勤交代の侍が乗馬鞭として購入していたという。
明治以降、乗馬鞭・ステッキなどとして海外へ輸出されるようになった。
上丹生木彫(かみにゅうもくちょう)
神社仏閣の軒下、壁面、柱などにある大小様々な彫刻や、欄間、山車彫刻、仏壇彫刻、工芸品など多種多様な彫刻。
米原市で生産されている。滋賀県伝統的工芸品指定。
八幡丸竹工芸品(はちまんまるたけこうげいひん)
近江八幡市は、竹林が豊富だったため、明治初期頃から竹加工品が始まったとされる。
熟練した技による曲げ加工など、手間をかけた竹工品。
滋賀県伝統的工芸品指定。
京都府
北山丸太(きたやままるた)
北山丸太の原木は北山杉(北山杉を加工したものを北山丸太という)、室町時代植林されたとされ、およそ600年にわたり育林・加工技術が培われてきた。
北山丸太と一般的にいわれるものは、北山麿丸太・北山タルキ・北山天然出絞丸太・北山人造絞丸太・北山ちりめん絞丸太・北山面皮柱などがある。
年輪は緻密で、木肌は滑らかで光沢がある。
京都府伝統工芸品、京都市伝統産業品指定。
出典:youtube kyoto 京都市京北の特産品と北山丸太の魅力とは
関連リンク
大阪府
大阪唐木指物(おおさかからきさしもの)
唐木とは、紫檀(したん)・花梨(かりん)・黒檀(こくたん)・鉄刀木(たがやさん)等の東南アジアが主産地の木材をいう。
釘、ネジを使わず各種組手で組立、表面に漆を拭き込み仕上げる伝統技法を駆使し、家具など多くの製品がある。
大阪泉州桐箪笥(おおさかせんしゅうきりたんす)
主に岸和田市・堺市周辺で生産されている。桐は防湿性、耐火性などに優れ、衣服の保存に最適な性質を持つ。
江戸時代中期には大阪で桐箪笥製造技術が確立。詳細は下記出典動画参照。
出典:youtube 田中家具製作所 動画で見る桐たんす 大阪泉州桐箪笥匠の技 vol.1
出典:youtube 田中家具製作所 動画で見る桐たんす 大阪泉州桐箪笥の匠の技~ vol.2
出典:youtube 田中家具製作所 動画で見る桐たんす 大阪泉州桐箪笥の卓越した技術・技法
大阪金剛簾(おおさかこんごうすだれ)
主に大阪市、河内長野市、富田林市で生産。
金剛山のふもとに自生する真竹を用い、竹簾作りが盛んになったことから産地が形成。
出典:youtube imefacTV 匠の技_大阪金剛簾_byイメファクTV
大阪欄間(おおさからんま)
主な原材料は、スギ、キリ、ヒノキ。様々な欄間の種類がある。
屋久杉の木目を活かした「彫刻欄間」
キリの肌、透かし模様が調和した「透彫欄間(すかしぼりらんま)」
「組子欄間」「筬欄間(おさらんま)」「抜欄間(ぬきらんま)」
などがある。装飾・換気機能などを兼ね備えている。
兵庫県
豊岡杞柳細工(とよおかきりゅうざいく)
円山川周辺に自生するコリヤナギで籠(かご)を編んだことから始まったとされ、豊岡が城下町となった頃に産業として確立。
強靭な柳の特性を活かし、丈夫でしなやかな優しい風合いが特徴。
月日が経てば自然と色が付き味わい深いものになる実用的な工芸品。
出典:youtube misato831 職人シリーズ 〜杞柳細工職人〜
奈良県
高山茶筌(たかやまちゃせん)
奈良県生駒市高山町周辺で生産される茶筌。
茶筅とは、茶道においてお茶を点(た)てるときに使う茶道具。
茶道の流派や用途により、竹の種類や茶筅の先の穂の数等が異なる。
和歌山県
紀州箪笥(きしゅうたんす)
紀州藩の積極的な振興により産地が形成。
キリ材特有の、美しい木肌と木目をいかした桐箪笥は、軽く耐湿性に優れ、収縮性も小さく、狂いも少ないため収納家具として江戸時代から愛用されてきた。
金釘を使わず板を組み合わせる伝統技法と共に技が受け継がれている。
紀州へら竿(きしゅうへらざお)
ヘラブナ用の釣り竿。主な原材料は、高野竹(スズ竹)、矢竹、真竹。