鳥取県
因州和紙(いんしゅうわし)
鳥取市で楮(こうぞ)・三椏(みつまた)などを原料に生産。
平安時代「*①延喜式(えんぎしき)」に因州から朝廷に献上されていたことが記されている。
江戸時代には、藩内の御用紙、庶民の使う紙としても利用されていた。
襖紙、書道、墨絵などに用いられ「因州紙」ともいう。
※①延喜式(えんぎしき)…平安時代の法令集。
関連リンク
島根県
石州和紙(せきしゅうわし)
浜田市三隅町、江津市桜江町で、楮(こうぞ)・三椏(みつまた)などを原料に生産。
歴史は古く約1300年とされ、商人の帳簿などに用いられていた時代、火災の際に井戸に帳簿を投げ込み保存をはかっていた「保存できる和紙」として知られる。
昭和44年(1969)国の重要無形文化財に指定。
平成元年(1989)国の伝統的工芸品に指定。
平成21年(2009)ユネスコ無形文化遺産、保護に関する条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に「石州半紙」記載。
平成26年(2014)ユネスコ無形文化遺産、保護に関する条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に「和紙:日本の手漉和紙技術」として「石州半紙」「本美濃紙」「細川紙」記載。
関連リンク
出雲民芸紙(いずもみんげいし)
松江市八雲町で、三椏(みつまた)・楮(こうぞ)・雁皮(がんぴ)を原料に生産。
原料のもつ良さを十分に発揮し、持ち味をいかすことで、丈夫で長持ちする和紙に仕上がる。
関連リンク
広瀬和紙(ひろせわし)
主な原料は、楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)など。
広瀬藩が藩札発行のため祖父谷に御紙屋を設け作り始めたとされる。
祖父谷紙(おじだにがみ)ともいわれる。
斐伊川和紙(ひいかわわし)
三刀屋町上熊谷一帯は古くから和紙製造が盛んで「紙すきの里」として知られていた。
原料は楮(こうぞ)・三椏(みつまた)など、原料の特性をいかした紙漉きがされている。
勝地和紙(かちじわし)
勝地半紙(かちじはんし)
スサノオ和紙
原料は三椏(みつまた)のみを使用。
光沢のある和紙が特徴で、和封筒などの製品がつくられている。
島根県の工芸や物産を紹介するサイト
島根の物産の紹介・伝統工芸・ショッピングガイドなどの情報が満載。
岡山県
備中和紙(びっちゅうわし)
倉敷市水江で三椏(みつまた)などを原料に生産。約1200年の歴史をもつ。
「備中鳥子(びつちゅうとりのこ)」は備中和紙のひとつで、原料は雁皮(がんぴ)、書道用紙として最適。
樫西和紙(かしにしわし)
真庭市樫西で生産。原料の三椏(みつまた)は昔から良質で、日本銀行券(紙幣)の原料としても使われている。
2018現在、日本銀行券(紙幣)の原料「みつまた」(国内産)は、岡山県・島根県・徳島県の各農協から調達し使用している。岡山県真庭市樫西のものも含まれる。
2018/1/19 国立印刷局からの情報提供。
横野和紙(よこのわし)
津山箔合紙(つやまはくあいし)
横野和紙で作られるのが津山箔合紙。
津山市横野地区で三椏(みつまた)を原料に生産される手漉き和紙。
表面がとても滑らかで、薄く、金箔を傷つけることがないことから、金箔や銀箔を挟む箔合紙として金箔工芸に欠かかすことができない存在。
日常生活使いの和紙製品としても加工される
※箔合紙…金箔を挟んで保存するための極薄で滑らかな紙。
出典:youtube 山陽新聞デジタル【さんデジ】 岡山動画風土記(10)横野和紙(津山市)
神代和紙(こうじろわし)
関連リンク
あわくら和紙
-
高尾和紙(たかおわし)
-
広島県
大竹和紙(おおたけわし)
江戸時代から漉かれている手すき和紙。
現在、 おおたけ手すき和紙保存会の活動により、原料の楮(こうぞ)を生産し、さまざまな和紙製品作りをしている。美しく丈夫な仕上がりが特徴。
山口県
徳地和紙(とくじわし)
山口市徳地地区で楮(こうぞ)や三椏(みつまた)などを原料に生産。
室町時「得地紙」の名で文献に記述がある。
山代和紙(やましろわし)
-