中世から現代まで生産が続く代表的な六つの産地「越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前」の総称。
★福井県越前町:越前焼(えちぜんやき)
★愛知県瀬戸市:瀬戸焼(せとやき)
★愛知県常滑市:常滑焼(とこなめやき)
★滋賀県甲賀市:信楽焼(しがらきやき)
★兵庫県篠山市:丹波焼(たんばやき)
★岡山県備前市:備前焼(びぜんやき)
江戸初期の茶人 小堀遠州(こぼりえんしゅう)が指導し、好みの茶器を焼かせたとされる七つの窯。
★遠江(とおとうみ):志戸呂焼(しとろやき)
★近江:膳所焼(ぜぜやき)
★山城宇治:朝日焼(あさひやき)
★大和:赤膚焼(あかはだやき)
★摂津:古曽部焼(こそべやき)
★筑前:高取焼(たかとりやき)
★豊前:上野焼(あがのやき)
※上記以外の異説もある。
伊万里焼は、佐賀県有田町を中心とする肥前国(現 佐賀県・長崎県)で生産された磁器の総称で、江戸時代、伊万里港から船で国内各地や海外に出荷されていたため、伊万里焼と呼ばれていた。
明治以降、輸送手段が船から鉄道に変わったことで、港の名前ではなく生産地の名前で呼ばれるように変化し、有田焼と呼ばれるようになった。また、その頃に伊万里市でも焼かかれ始めたため、それらを伊万里焼と呼ぶようになった。
【有田(佐賀県有田町)で生産:有田焼】
【伊万里市で生産:伊万里焼】
【志田(嬉野市塩田町志田)で生産:志田焼】
【三河内(佐世保市三河内地区)で生産:三河内焼】
つまり、有田焼・伊万里焼は元々同じものであるといえる。
陶器の焼かれた年代により呼び名がちがう。
江戸時代、有田(現 佐賀県有田町)で焼かれたものを古伊万里。
明治以降、現 佐賀県伊万里市で焼かれたものを伊万里焼。