岩手県
成島和紙(なるしまわし)
*①楮(こうぞ)の皮を原料とし、*②ノリウツギの粘りをまんべんなく混ぜ、*③簀桁で寒中に漉き上あげることで、素朴で味わい深い独特な和紙が完成する。
※①楮(こうぞ)…クワ科の落葉低木。
※②ノリウツギ…アジサイ科アジサイ属の落葉低木。和紙を漉く際の糊(のり)として樹液を利用したため「ノリ」の名がついた。
※③簀桁(すけた)…「簀(す)」は、細い竹ひごや萱ひご(かやひご)などを糸で編んだもので、「桁(けた)」は良質な檜(ひのき)材などで作った木の枠。
出典:youtube IBC岩手放送 6BOX 【いわてアーカイブの旅】第234回 成島和紙
東山和紙(とうざんわし)
約800年の伝統を受け継ぐ手漉き和紙。一関市東山町で生産。
楮色の自然な色合いと温かみある風合いを持つ。
書道・賞状用紙、ハガキ、便箋、名刺、色紙など様々な製品がある。
出典:youtube IBC岩手放送 6BOX 【いわてアーカイブの旅】第94回 東山和紙
宮城県
白石和紙(しろいしわし)
白石市で生産。耐久性・強度に優れ、衣服の素材とし使用される。
明治以降、安価なパルプ製の洋紙流通により衰退。
2017年現在、商業生産は途絶えているが、継承を目指す市民活動はされている。
関連リンク
河北新報ONLINE NEWSの白石和紙に関する情報
掲載日 2017年11月07日火曜日
上記掲載元リンク:河北新報社
丸森和紙(まるもりわし)
伊具郡丸森町で楮(こうぞ)を原料として生産。
綺麗な流水も豊富であったことから古くから和紙作りが盛んであった。
伊具産特有の張り、手触りは柔らかで丈夫な特徴をもつ。
柳生和紙(やなぎうわし)
仙台市太白区柳生に伝わる手漉き和紙。
仙台藩祖伊達政宗に呼びよせられた4名の職人(福島県茂庭村)に指導させたことで紙漉きが始まったとされる。
自然素材でつくられる柳生和紙は丈夫でしなやか。
出典:youtube J:COMチャンネル ご当地人図鑑 仙台人図鑑 第34回佐藤 ふみゑさん(11/26放送)
秋田県
十文字和紙(じゅうもんじわし)
横手市十文字町で楮(こうぞ)を原料とし、全て手作業で生産。
出典:youtube WebTVあきた 県政テレビ番組あきたびじょん+【伝統の技法で作る十文字和紙】
出羽和紙(いではわし)
出典:youtube 公益財団法人秋田観光コンベンション協会 【アキプレ】出羽和紙工房
鎌足和紙(かまたりわし)
出典:youtube WebTVあきた 県政テレビ番組あきたびじょん+【復活した〈鎌足和紙〉(かまたりわし)で地域の活性化を!】
関連リンク
成瀬和紙(なるせわし)
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秋田県の工芸を紹介するサイト
種類や産地から秋田の伝統的工芸品の歴史や特徴・職人の技・産地の取組・工房などの情報を紹介。
運営元:秋田県 公式サイト
山形県
月山和紙(がっさんわし)
江戸時代、西山和紙の名で漉き継がれてきた。
飯野博雄 氏が「月山和紙」と名前を変え平成7年まで技術保持に努め、現在は、大井沢工房さんぽの三浦一之 氏が紙漉きを行っている。
国産の楮(こうぞ)を使用し、薬品での漂白は行わず原料にこだわった手漉き和紙。
関連リンク
※下記リンクHOMEから、移住者体験談>三浦一之さん(紙漉き職人編)
深山和紙(みやまわし)
西置賜郡白鷹町の深山地区では楮を畑で栽培し、収穫、加工、手漉きまで行う。
柔軟性・通気性・耐久性に優れている。深山紙(みやまがみ)ともいう。
出典:youtube ビデオSALON 伝統工芸「深山和紙」
高松和紙(たかまつわし)
2011年に高松和紙唯一の職人引退以降、技術継承・保存活動等の取り組は行われていない。
(上山市役所から職人家族へ直接確認済 2017.12.12現在)
福島県
上川崎和紙(かみかわさきわし)
起源は平安中期にさかのぼり1000年の歴史を持つ手漉き和紙の基礎となったといわれている。
平安時代「みちのくの紙」と言われ、貴族達が愛用。
紫式部や清少納言などが文字を書きつけるのに使ったとされる「まゆみがみ」は上川崎和紙だったとされる。
原料は二本松市の上川崎地区で栽培された楮(こうぞ)やトロロアオイなど、あたたかみのある質感は、様々な分野の製品、材料として高く評価されている。
1995年におこなわれた「ふくしま国体」の賞状にも使用された。
出典:youtube Earth Voice Project 【序】二本松市 和紙伝承館~Deep in Japan~
出典:youtube 福島県森林計画課 福島県森林環境文化記録映像【第10章 上川崎和紙】
海老根和紙(えびねわし)
江戸時代の頃およそ350年程前から受け継がれている手漉き和紙。
郡山市海老根地区で生産され、楮(こうぞ)を原料としている。
昭和63年(1988)に一度途絶えてしまったが、平成10年(1998)に海老根伝統手漉和紙保存会が結成され復活。福島県伝統的工芸品指定。
紙質は強く丈夫で、障子紙などに重宝されている。
遠野和紙(とおのわし)
いわき市遠野町で生産。原料は遠野で栽培し収穫した楮(こうぞ)のみを使用。
いわき和紙は遠野和紙の別称。
山舟生和紙(やまふにゅうわし)
伊達市梁川町で生産。昭和55年(1980)頃に生産が途絶たが、平成7年(1995)に地元住民の声などにより受け継いできた紙漉き技術を復活。
原料は、周辺の自然素材を採取・栽培している。
鮫川和紙(さめがわわし)
福島県東白川郡鮫川村で生産。
生活様式の変化などにより、300年以上の歴史をもつ技術継承は途絶えてしまう。
平成18年(2006)復活に臨み、現在も生産されている。
関連リンク
出ヶ原和紙(いづがはらわし)
「西会津地域づくりカレッジ」と「西会津国際芸術村」との共同事業として、技術継承のプロジェクト等を実施している(2017年12月現在)。
関係者への聞き取りによると、技術継承者としてアーティストの方が1名いるが、西会津町在住ではない。今後は町に定住する技術継承者を育成することが課題となっている。
西会津地域づくりカレッジのFacebookページでは、活動状況を公開。
(西会津町商工観光課 商工観光係担当者からの回答 2017.12.13現在)
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