滋賀県
近江上布(おうみじょうふ)
上質な麻糸で織りあげる麻織物。
織りには、緯糸絣、経緯併用絣などがある。
吸水、発散性に優れ、使うほどに風合いがよくなり、肌に優しいしなやかな特徴をもつ。
※絣(かすり)…織物技法のひとつ。前もって染分けた糸を、経糸(たていと)・緯糸(よこいと)・経緯両方に使用して織ることで、かすったような模様になる。それぞれ経絣・緯絣・経緯絣。
※併用絣(へいようがすり)…二つの技法を用いて絣を作る。
京都府
西陣織(にしじんおり)
応仁の乱(室町時代)の後、戦禍を逃れ離れた職人達が再度集まり、西軍の本陣辺りで生産された織物でこの名がついた。
多種多様な品種を少量ずつ生産するのが特徴。品種は12ある。
出典:youtube 西陣連合青年会 Journey of nishijin ~西陣織ができるまで~ LONG ver
兵庫県
丹波布(たんばふ)
綿をより、糸を紡ぎ、草木染し、手織りされる木綿織物。
縞や格子柄を藍や茶、緑といった濃淡な色で織り上げられる。
絹のつまみ糸を緯糸に入れるのが特徴。
奈良県
大和絣(やまとがすり)/大和白絣(やまとしろがすり)
大和高田市付近で生産されていた木綿の白絣と紺絣の織物。
かつては「西の大和絣、東の中野絣」と並び称されていた。
天保年間(1830~1843年)絹物禁止令により、大和絣の需要が増え関東地方へと広がり、絣模様・デザインなどで人気を博した。
※絣(かすり)…織物技法のひとつ。前もって染分けた糸を、経糸(たていと)・緯糸(よこいと)・経緯両方に使用して織ることで、かすったような模様になる。それぞれ経絣・緯絣・経緯絣。
奈良晒(ならざらし)
奈良地方で生産されてきた麻織物。
僧侶などの袈裟の需要が始まりとされる。
緯糸に撚りをかけないことで、水分吸収が良く柔らかい仕上がりとなる特徴をもつ。