徳島県
阿波正藍しじら織(あわしょうあいしじらおり)
徳島市で生産される先染めの綿織物。
江戸時代末期、阿波阿宅村の織女「海部ハナ」が織り上げた反物を外に出していたところ、突然の雨に濡らしてしまい縮んだ布に出来た凹凸をヒントに研究を重ね考案したとされる。
経糸の張力差で生ずる独自の*①シボが特徴。
軽く肌触りもよく、汗をかいても肌に張りつかないなど、夏の衣類としても重宝されている。
※①シボ…織物の表面に作られる細かい波状あるいは粒状の凹凸(しわ)
※昭和53年7月、天然の阿波藍料を使用した「阿波しじら織」が「阿波正藍しじら織」として、国の伝統的工芸品に指定。徳島県伝統的特産品としては「阿波しじら織」で指定 。
香川県
保多織(ぼたおり)
通気性が良く、丈夫で肌触りも心地よくさらりとしている特徴をもつ。
丈夫なことから「多年保つ」という意味で、「保多」と名がついた。
藩政時代、幕府への献上品として扱われ、上級武士しか着用が許されなかった織物。
香川県高松市にある「株式会社岩部保多織本舗」が唯一の織元で、現在も様々なニーズに対応しながら受け継がれている。
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愛媛県
伊予絣(いよがすり)
松山市で生産される先染平織の、紺絣木綿織物。
三大綿絣(久留米絣、備後絣、伊予絣)のひとつ。
綿の柔らかさや、通気性のよさ、藍の深い落ち着いた色、配色も特徴。
関連リンク
高知県
土佐綿紬(とさめんつむぎ)
香南市香我美町周辺で生産される木綿織物。
縞柄で、素朴な肌触り、雰囲気が特徴。赤岡縞・岸本縞とも呼ばれていた。