福岡県
上野焼(あがのやき)
安土桃山・江戸初期(1600年頃)、小倉藩主 細川忠興(ほそかわただおき)が、朝鮮の陶工 尊楷「日本名を上野喜蔵(あがのきぞう)」を招き、豊前国上野に登り窯を作らせたのが始まり。
藩主 細川忠興は、千利休から教えを受け、最も気に入られていた*①高弟「*②利休七哲(りきゅうしちてつ)」に数えられる程、茶道を極めていた。
特徴は茶陶として発展したこともあり生地が薄くて軽量、主に釉薬掛けで釉薬の種類が多く多彩。遠州七窯のひとつ。
※①高弟(こうてい)…弟子の中でも特にすぐれた者。
※②利休七哲(りきゅうしちてつ)…安土桃山時代の茶人 千利休の高弟7人を指す呼称。
細川忠興・古田織部・蒲生氏郷・芝山監物・牧村利貞・高山右近・瀬田掃部の7人衆を指すが、諸説あり、織田有楽斎・荒木村重、有馬豊氏が加わる利休十哲ともいわれる。
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小石原焼(こいしわらやき)
江戸時代前期、筑前国(現 福岡県)最初の窯として黒田藩藩主により開窯。
小石原焼の歴史は「高取焼・中野焼」の関りが深い。
刷毛目、飛び鉋などの加飾技法に特徴がある。
出典:youtube 伝統工芸 青山スクエア 手技TEWAZA「小石原焼」KOISHIWARA YAKI Ceramics
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高取焼(たかとりやき)
福岡藩藩主 黒田長政の命により、朝鮮の陶工 八山(日本名 高取八蔵)に開窯させたのが始まりとされ、黒田藩の御用窯として栄えた。遠州七窯のひとつ。
白・黒・飴・黄・高宮・フラシ・緑青の七色の釉薬を特徴とし、伝統が引き継がれている。
一の瀬焼(いちのせやき)
約400年前、豊臣秀吉が朝鮮出兵し、その後連れ帰った陶工たちにより始められたとされる。
星野焼(ほしのやき)
江戸時代、久留米藩の茶具などを焼き御用窯として栄えた。
明治時代に廃窯し、その後約80年間途絶えていたが、昭和44年に陶芸家 山本源太 氏により再興。
地元の鉄分を多く含む土や様々な釉薬を使った赤茶色の「夕日焼」が有名で、お茶などを注ぐと山吹色に輝く。再現には約30年以上の年月をかけた(一子相伝という時代、製法は他の人へ伝わっていなかったため)。
二川焼(ふたがわやき)
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佐賀県
伊万里・有田焼(いまり・ありたやき)
出典:youtube 伝統工芸 青山スクエア 手技TEWAZA「伊万里・有田焼」imari-arita porcelain
唐津焼(からつやき)
出典:youtube 唐津市公式チャンネル 唐津焼プロモーション動画(日本語字幕)【約11分】
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旅Karatsu 唐津観光協会
※上記リンクHOMEから、唐津焼の詳細ページへ。
白石焼(しらいしやき)
三養基郡みやき町(旧 北茂安地区)皿山周辺で焼かれている陶器。
地元では、伊万里・有田焼が「西目の皿山」、白石焼が「東目の皿山」と呼ばれていた。
特徴のひとつに、五穀さん(ごこくさん)と呼ばれる白い砂混じりの石と天草陶石を原料にして、白磁に似た「ひび焼」を作ったのが始まり。
窯元により、作風に様々な個性が見られるのも魅力のひとつ。
肥前吉田焼(ひぜんよしだやき)
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運営元:肥前吉田焼窯元協同組合
肥前尾崎焼(ひぜんおざきやき)
神埼市で焼かれている陶器。
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志田焼(したやき)
関連施設
:志田焼の里博物館
志田陶磁器株式会社工場が閉鎖(1984年)した後、博物館として開館(1997年)。
長崎県
三川内焼(みかわちやき)
16世紀末(安土桃山時代)、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、肥前の大名・肥前国平戸藩初代藩主 松浦鎮信(まつうらしげのぶ)が、朝鮮から連れ帰った陶工の一人、 巨関(こせき)に命じて、平戸・中野で開窯(中野焼)させたのが起源とされる。
平戸藩の御用窯として発展。
白磁(はくじ)に呉須(ごす)という顔料を使い、青い絵柄を染付たものが特徴のひとつ。
関連リンク
運営元:三川内陶磁器工業協同組合
波佐見焼(はさみやき)
16世紀末(安土桃山時代)、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、大村藩藩主が、朝鮮から連れ帰った陶工により始められたとされる。長崎県東彼杵郡波佐見町で焼かれる磁器。
時代のニーズに合わせ、日々新しい改良・デザインが開発されているのが最大の特徴といえる。
現川焼(うつつがわやき)
江戸時代中期(元禄4年・1691年)、田中刑部左衛門 (田中宗悦)により開窯。
約5.60年で廃窯となり幻の陶器となるが、明治時代に再興。
現在、長崎県佐世保市の臥牛窯が全国で唯一伝統を守り続けている窯元。
鉄分の多い粘土で、茶褐色の器肌・刷毛目技法(はけめぎほう)による多彩な加飾が特徴。
長崎県無形文化財指定。
熊本県
小代焼(しょうだいやき)
約400年前に創始。小岱山(しょうだいさん)の山麓(さんろく)に窯を築きこの名で呼ばれる。
素朴な風合いや、高温焼成で丈夫な特徴をもつ。
熊本市・南関町・荒尾市・長洲町・松橋町などの12窯元(2018年現在)で焼かれている。
熊本県伝統工芸品。2003年(平成15年3月)、国の伝統的工芸品に指定。
関連リンク
上記HOMEから > 熊本県 >熊本の焼き物「小代焼」参考。
高浜焼(たかはまやき)
関連リンク
上記HOMEから > 熊本県 >白くて薄く美しい磁器 「高浜焼」参考。
内田皿山焼(うちださらやまやき)
起源は17世紀と推測。天草郡苓北町内田で製作。
中国明時代の染付・赤絵・中国絵文様、白磁の美しさなどが特徴。
熊本県伝統工芸品。
水の平焼(みずのだいらやき)
1765年、岡部常兵衛により創始。地名から水の平焼と命名。
釉薬の研究を重ね「*海鼠釉(なまこゆう)」が生み出された。
※海鼠釉(なまこゆう)…青色に白い斑点模様が特徴の釉薬。ナマコに似ていたことからこの名がついた。
丸尾焼(まるおやき)
江戸時代末期(弘化2年・1845)開窯。天草陶磁器のひとつ。
天草陶石・丸尾ヶ丘周辺でとれる粘土質の赤土を原材料に、手仕事で生産される。
関連リンク
天草陶磁器(あまくさとうじき)
天草地方で生産される陶磁器の総称。
国の伝統的工芸品に指定された際の新たな呼び名。
天草陶石・陶土を原料につくられ、主な産地は「高浜焼」「内田皿山焼」「水の平焼」「丸尾焼」。
大分県
小鹿田焼(おんたやき)
宝永2年(1705)頃に創始。大分県日田市小鹿田地区で生産。
「飛び鉋(かんな)」とよばれる金属製のヘラでつけた削り模様、「刷毛目」「櫛描き」などの技法が特徴。製造技法は国の重要無形文化財に指定されている。
出典:youtube 日田市公式動画チャンネル 小鹿田焼の里
宮崎県
小峰焼(こみねやき)
およそ1600年頃、延岡市で創始した焼物。
詳しくは下記リンクHOMEから「延岡小峰焼」へ。
関連リンク
会社名:(有)川中誠光堂 ギャラリーかわなか
鹿児島県
薩摩焼(さつまやき)
*文禄・慶長の役の頃、連れ帰った陶工によって開窯。
種類の多様さが特徴で、堅野系・龍門司系・苗代川系・西餅田系・平佐系・種子島系の伝統に基づく6系統、製品分類としては3種に分けられ「白薩摩:白もん」「黒薩摩:黒もん」「磁器」の3種がある。
※文禄・慶長の役…文禄1.2年(1592年-1593年)慶長2.3年(1597年-1598年)の2度にわたり明(みん)征服を目ざした豊臣秀吉の朝鮮侵略戦争。
出典:youtube beautyoflife kagoshima 薩摩焼 / Beauty of Life, Kagoshima
種子島焼(たねがしまやき)
鉄分を多く含んだ土により、丈夫な陶器になる。釉薬を使わず焼き締め技法によって焼かれ、素朴で暖かみのある風合いに仕上がり使い込む程、味わい深さが増す。